【全曲レビュー】マイケル・ジャクソン『Dangerous』。ジャケットデザインも楽しめる1枚。

レコード

憶を辿ると 人生で初めて買ったアルバムはきっとこれです。
マイケル・ジャクソンの『Dangerousデンジャラス
インターネットがまだ本格的に普及していなかった1996年、私はまだ12歳でした。
テレビや雑誌など一部のメディアのみを通して知ったマイケル・ジャクソンに強く惹かれ、近所のCDショップ(!)でこのアルバムを手に入れました。
マイケル・ジャクソンのベストアルバムを挙げるなら 私はためらわずに『Thrillerスリラー』を推しますが、『Dangerous』は私にとってマイケル・ジャクソンを知るきっかけを作ってくれたアルバム。
そのため どうしても贔屓してしまう作品です。

というわけで、今回はマイケル・ジャクソン『Dangerous』のレコードを紹介します。
『Dangerous』は1991年に発表された作品ですが、本記事で紹介するレコードは2021年に発売された『Dangerous』30周年記念のリイシュー盤。
真っ赤なカラーレコードが特徴です。

赤色のカラーヴァイナル。デンジャラスな雰囲気。(か?)

『Dangerous』はジャケットのアートワークにも目がいく作品です。
強烈なインパクトとパワーを感じるジャケットは雑然ながら豪華絢爛なデザイン。

ギラギラ。
裏面はコレ。表のデザインを転用しただけのもの(サボったのかな?)。

アートワークのデザインはマーク・ライデンによるもの。
ファンタジーの中にダークな不気味さを混ぜたアート作品を多く発表しているアメリカのアーティストです。
(余談ですが、レッド・ホット・チリ・ペッパーズの『One Hot Minute』のアルバムジャケットもマーク・ライデンによるものです。)


ちに マーク・ライデンはジャケットのデザインコンセプトについて、「”Leave Me Alone”のPVからインスピレーションを得た」と語っています。
”Leave Me Alone”は前作アルバム『Bad』からシングルカットされた曲で 一般的にはあまり有名な曲ではありませんが、グラミー賞のミュージックビデオ賞を受賞した作品です。

前作『Bad』からシングルカットされた”Leave Me Alone”のPVより。
なるほど、確かにデザインコンセプト似ていそう。
(出典)『Leave Me Alone』

さて、『Dangerous』のジャケットデザインには数多くの謎や物語が隠されているのではないかと今でも様々なところで論議されています。
非常に細かく描かれた絵はそれぞれ一体何を意味しているのでしょうか。
論議のほどは数知れず、ジャケットに描かれたすべてのデザインについての解説はできませんが 考察を含め一部を紹介します。

一番のインパクトは中央上部のマイケルの目。こちらを鋭く見つめています。
観光地などによく設置されている顔出しパネルのようなノリですね、そんな意図では無いんでしょうけど。

マイケルの鋭い眼光と動物たち。

マイケルの目の下には”Dangerous”(危険)と書かれた門があり、門の上には絶滅が危惧される動物たちが並んでいます。真ん中の孔雀クジャクはジャクソンズ時代の彼らのシンボルです。孔雀とジャクソンをかけたクジャクソンというくだらないダジャレではないことを付け加えておきます。
並んでいる動物の中には象牙が欠けている象もいるぞう。細かいぞう。すごいぞう。です。

そして、その門の下をベルトコンベアのようなものがくぐり、奥には工場、そこには逆さまになった地球が設置されています。
ベルトコンベアと工場は、大量生産や大量消費を表しているのかなと思います。人間が停止スイッチを押さない限りはベルトコンベアは奥の工場へと流れ続けます。
止めたくても止めることができない自然破壊や環境汚染を表し、地球が今まさにDangerous(危険)な状態であることを示しているのでしょう。

「危険」と書かれた門の下をベルトコンベアが流れていく。奥には逆さまの地球。

た、門の左側にある石像の手はマイケル本人の右手。
手のひらには薄っすらと世界地図が描かれ、その上には少女が不気味な頭蓋骨を抱えて立っています。この少女は一体誰なのでしょうね。

少女が抱きかかえる頭蓋骨は1500年頃にヒエロニムス・ボスが描いた『快楽の園』からのオマージュです。
細かくて分かりずらいですが、『快楽の園』の右翼に似たような頭蓋骨が小さく描かれています。
『ウォーリーをさがせ!』みたいで楽しいので ぜひ探してみてください。

小さくて見えん。拡大して見てね。
ヒエロニムス・ボス作『快楽の園』
(出典)Wikipedia

『快楽の園』からのオマージュである理由は2つあります。
ひとつは、『Dangerous』のジャケットデザイン全体の構図や印象がよく似ていること。
もうひとつ、『Dangerous』ジャケットの右側に鎮座する鳥の下に男女が入ったカプセルのようなものが描かれているのですが、これは『快楽の園』の中央パネル左下方に描かれているカプセルをそのまま転用しています。(さぁ、『快楽の園』から探してみましょう。)
以上のことから、マーク・ライデンが『快楽の園』から影響を受けたことはまず間違いないでしょう。

『Dangerous』ジャケットの右側に鎮座する鳥(ピヨピヨ)。
ピヨ子の下に位置するガチャポンのようなカプセルは『快楽の園』からパクってきたもの。

ちなみに このピヨ子はイギリス女王・エリザベス2世のオマージュです。

2022年に亡くなった故エリザベス2世。
マイケルはエリザベス2世に謁見した経験あり。
(出典)pinterest

ピヨ子について書いたので、『Dangerous』のジャケット左側に鎮座するワン子にも触れておきます。

ワンワン。

このワン子はジャケット裏面にも登場していますが、モチーフはナポレオン1世です。
この人ね。↓

ドミニク・アングル作『玉座のナポレオ
(出典)Wikipedia

戴冠式の衣装を着たナポレオン1世を描いたこの絵は フランス画家のドミニク・アングルによるもの。1806年の作品です。
『玉座のナポレオン』と『Dangerous』のワン子のデザイン、首から上が違うのは言わずもがな、その他にも細かい違いがあります。
一例を挙げると、「王冠の種類」「ツンツン棒(右手)の先端のデザインの違い」「手袋の有無」「靴の有無」「足元のふかふかクッションの有無」など。
また、『玉座のナポレオン』ではひじ掛けに象牙の玉が白玉団子のように置かれていますが、ワン子の方にはコヨーテと鳥が乗っています。
このように、列挙しだすと細かな相違点がいくつもあります。
単に見比べるだけでも楽しいですし、もっと深掘りして研究してみるのも楽しいでしょう。


に、門の右側にいるタキシードおじさんと そのおじさんの頭の上に立つ男性に注目してみましょう。
この2人。↓

タキシードの男性はP.T.バーナムという説が有力です(発明家のトーマス・エジソンという説もあり)。
P.T.バーナム(1810-1891年)はサーカスなどの興行師として大成功を収めたアメリカ人のビジネスマン。映画『グレイテスト・ショーマン』(2017年・アメリカ)の主人公としても有名な人物です。
「1998」と書かれたピンズを胸元に付けています。

P.T.バーナムの頭の上にはミシュ・メシャロス(1939-2016年)が立っています。
小人症の彼は、知る人ぞ知るあのアルフの いわゆる”中の人”をやっていたことで有名ですが、マイケル・ジャクソンとも交友が深くあり、何よりもP.T.バーナムのサーカス団のメンバーとして活躍していた歴もあります。(=このことから、タキシードおじさんはP.T.バーナムだろうなと推測できます。)

P.T.バーナムの頭の上にミシュが乗っているこの印象深い構図は、ビジネスマン(=バーナム)よりも演者(=ミシュ)の方により価値がある・・・・・・・という一種の風刺なのかなと私は考えています(全然違う可能性あり)。


あ、どんどんいきましょう。
続いてジャケットの左下と右下について。
一人乗りのボートに乗って、左側の門から入り 右側の門から出てくるという構図になっています。

左から入り、右から出る。
入ってからどこを通って
出てるのかも気になります。

入口である左の門にはカリブの海賊のエンブレムが掲げられ、ディズニーアトラクションのようなドキドキ感。ボートに乗っているところもそれっぽい。
出口である右の門にはプロビデンスの目が掲げられ、生還者もいれば骨になって出てくる者もいる、というストーリー。
生還者の中には幼き頃のマイケル本人、後方には親友のマコーレー・カルキンの姿もあります。

ココね!
マイケル→骨→マコーレー→骨の順。

ジャケットデザインについてマーク・ライデン本人は、「絵についての説明をしてしまうと神秘的なものが失われてしまう」「私の絵を見て人々にどのような解釈が生まれるのかにむしろ興味がある」という趣旨の牽制とも取れるコメントを残しており、細かなデザインの意図がどこにあるのか、真意のほどは分かりません。
しかし、マイケル・ジャクソンというこれまた謎の多いアーティストとのタッグは相性抜群に思えます。
マイケルもマークも、世界中の人々に考えるきっかけを与える一助になればそれで十分!と考えていたのかもしれません。


では、ここからは全曲レビューです(やっと)。
PV(マイケルが言うところのショートフィルム)の画像を交えながら紹介します。

アルバム全体を通してマイケルの新境地とも言える独特のサウンドが際立ちます。マイケルが今作『Dangerous』から迎え入れたテディ・ライリー(サウンドプロデューサー)の影響が強く、ビートが脳に直撃するようなアグレッシブなサウンドの曲が多いです。
『Off The Wall』『Thriller』『Bad』と長年コンビを組んでいたクインシー・ジョーンズと別れ、より新しいものを取り入れたデジタリックなサウンドを展開。世界を驚かせてやろうというマイケルの野心が垣間見られます。

全曲レビューだ、ポーゥ!

① Jam
アルバム1曲目は ガラスが割れる効果音から始まるビートの効いた曲。前作『Bad』とは異なる新境地を開拓したことがよく分かる1曲です。
1992年7月13日にシングルカット、チャート最高位は米国26位、英国13位。
題名の”Jam”という単語はスラングを含めてとても多くの意味やニュアンスを持つ単語です。
パンに塗るジャム以外にも、「押し込む/詰め込む」「故障する」「混雑」「困難/窮地」、またスラングとして「パーティをする」「セックスする」などの意味もあります。
「世界がひとつになって問題に立ち向かうべきだ」と訴えるこの曲ですが、この場合の”Jam”は何を意味するのか、意訳するのが非常に難しい題名です。
音楽界の用語で”ジャムセッション”という言葉があるように、個人的には「集まれ!」「集合!」みたいなニュアンスかなと思って聴いています。ただし聴く環境や立場によっては異なった意味に取れることもあり、その大雑把さ(大胆さ)が英語の面白いところです。

PVにはNBAの大スター、マイケル・ジョーダンが出演。
”ダブルマイケル”が一緒にバスケやダンスをする姿も楽しめます。

(出典)『JAM : Behind The Scenes』


② Why You Wanna Trip On Me

食糧危機、病気、貧困、教育、暴力、警察や政界の汚職など 様々な問題が世界にはびこっている中、「なぜ僕なんかにかまっているんだ?」と繰り返し問う曲。


③ In The Closet
1992年5月8日にシングルカット、チャート最高位は米国6位、英国8位。
題名の「In The Closet」はLGBTの人々がその事実をカミングアウトせずに隠している状態のことを表すスラングとしても使われる語句なのですが、この曲はそういう類のものではありません。
愛と欲望が絡み合う大人の男女の曲です。秘密の恋愛における”秘め事”といったところでしょう。

PVは写真家のハーブ・リッツが監督を務めています。モデルのナオミ・キャンベルが出演。当初このPVには英歌手のマドンナが出演予定でしたが色々とゴタついてナオミに落ち着いたようです。セピア調でお洒落なPVではありますが、マイケルとナオミがこれでもかと肉体美を披露し クネクネとセクシーダンスを踊り続ける内容なので、「何やっているんだろこの人たち…」という感想を持つのは否めません。2人の肉体美とクネクネダンスは求め合う大人の秘密の恋愛(というかもはやセックス)を示唆しているのでしょう。

終始、クネクネ…。
(出典)『In The Closet』
メイキングシーンは和気あいあいと楽しそうです。
(出典)『In The Closet : Behind The Scenes』

④ She Drives Me Wild
車のエンジン音、ドアの開閉音、クラクション音などのエフェクト音がサウンドに盛り込まれた曲。
車を運転中にこの曲がかかるとクラクションのエフェクト音で事故りそうになるので注意が必要です。


⑤ Remember The Time
1992年1月14日にシングルカット。『Dangerous』からの2枚目のシングルで、チャート最高位は米国3位、英国3位。
心地良いテンポとリズムのダンスナンバー。失恋ソングですがメロディアスで甘美な曲調。本アルバムの中では最もポップで聴きやすい曲かもしれません。

古代エジプトを舞台にしたPVは映画のようなストーリー仕立て。黄金づくしのギラギラのセットの中をギラギラの衣装を着たマイケルがギラギラと踊ります。

ギラギラ、ワラワラ、ごちゃごちゃ。
(出典)『Remember The Time』

PVには俳優のエディ・マーフィ、モデルのイマン、MBA選手のマジック・ジョンソンが出演したことでも話題になりました。
エディ・マーフィは『ビバリーヒルズ・コップ』や『星の王子 ニューヨークへ行く』でお馴染みのコメディアン俳優ですね。このPVでもなかなかの演技をしています。
イマンは日本ではあまり有名ではありませんが、英歌手の故デヴィッド・ボウイの妻として知られています。ソマリア生まれのソマリ人。ソマリ族の中でおそらく世界一有名な人でしょう。
マジック・ジョンソンはバスケが好きな人なら誰でも知っているスーパースター。HIV感染者であることを公表をした初の大物スター選手です。

エディ・マーフィとイマンは王様&王妃のカップル役として出演。
マジック・ジョンソンは召し使い役で、ドラを鳴らす演技をしています。

エディ・マーフィとイマン。
(出典)『Remember The Time』
NBAのスーパースター、マジック・ジョンソン。
何やらされてんだと本人は思っていたかもしれませんが、きちんと演技できています。
(出典)『Remember The Time』

⑥ Can’t Let Her Get Away
本アルバム内で最も影の薄い曲かもしれません。
どうですかこのレビュー、むしろ気になって仕方がないでしょう。


⑦ Heal The World
1992年11月23日にシングルカット、チャート最高位は米国27位、英国2位。
マイケルが生涯を通じて常に世界に呼びかけていたテーマを歌った美しいバラード曲。
これでもかと言うぐらいにベタでストレートなメロディラインの曲ですが、熟した果実のような 味わい深い”美”がそこにはあります。
本当に清い心の持ち主でなければこの曲の真の美しさは理解できないでしょう。ドキッ…。

PVでは戦争や紛争で苦しむ人々が映し出され 不安定な世界情勢が示されたのち、やがて大人たちが皆 銃を捨てて世界中が笑顔になる、というこれまたベタな内容がドキュメンタリー調で進む展開です。
PVにはマイケルの姿は出てこず、これと言った見どころもありません(辛口)。

(出典)『Heal The World』

⑧ Black Or White
本アルバムからの先行シングル曲で 15か国以上でチャート1位を獲得。
本国アメリカでは7週連続で1位を獲得しました。
題名からもはっきりと分かる通り人種差別について歌っています。
ポップでキャッチ―な曲ですが、そこに人種問題という重たいテーマを融合させるあたりはさすがの才能です。軽快なギターリフも有名ですね。
そういえば、レコードに付属している歌詞カードのデザインが白と黒のチェック柄になっているのですが、これもBlack or Whiteを意識してのものでしょう。

歌詞カードは黒×白のチェック柄。

PVには人気子役であったマコーレー・カルキンが登場したり、モーフィングという当時の最新映像技術が使われていたりと話題性もたっぷり。
マイケルが世界中を旅しながら歌って踊る展開は いつ見ても結局最後まで見てしまう内容です。
また、のちに一部の地域では放送禁止になった後半のダンスシーンも必見です。


⑨ Who Is It
難解で意味深なPVが印象的。


⑩ Give In To Me
1993年2月15日にシングルカット、チャート最高位はニュージーランド2位、英国2位など(米国でのシングルカットは無し)。
哀愁漂うメロディアスなロックナンバー。演歌や歌謡曲のような旋律で日本人にはとっつきやすい曲です。
愛情への渇望の心情を歌うこの曲は、③In The Closetにも通ずるものがありあす。
ギターは 米ロックバンド、ガンズ・アンド・ローゼズのスラッシュが特別参加。PVにもしっかりと出演しています。

(出典)『Give In To Me』

⑪ Will You Be There
1993年6月28日にシングルカット、チャート最高位は米国7位、英国9位。
ベートーヴェンの第九の第4楽章の合唱から始まるゴスペル調の美しい曲です。
『Dangerous』が発表された1991年は湾岸戦争問題の時期。中東アラブに想いを寄せて書かれた曲で、平和への願いや祈りが込められています。


⑫ Keep The Faith
ストレートなメッセージソング。隠れた名曲です。


⑬ Goon To Soon
1993年12月1日にシングルカット、チャート最高位は英国33位(アメリカでのシングルカットは無し)。作詞作曲はマイケルではなく、バズ・コーハン(作詞)とラリー・グロスマン(作曲)によるもの。
18歳という若さでこの世を去ったライアン・ホワイトについて歌った曲です。
13歳のときに輸血からエイズに感染し 18歳で亡くなるまでにエイズに関わる多くの広報活動を行ったライアンくん。マイケル・ジャクソンの他にもエルトン・ジョンとも親交がありました。
既に絶版ですが『エイズと闘った少年の記録』(翻訳・加藤耕一)という彼の自伝本もあり、ライアンくんについて、また、エイズやそれを取り巻く差別について知ることができます。
絶版の児童書ですが機会があればぜひ読んでみてください。

『エイズと闘った少年の記録』(出版・ポプラ社)

PVでは生前のライアンくんの姿がいくつも流れ、葬儀のときの映像も使われています。
当時は不治の病と言われたエイズを患っていたにも関わらず、彼の笑顔には知性が溢れ、前向きな思考で粘り強く生き抜いたであろうことがよく分かるPVです。

葬儀に出席するマイケル。右の女性はライアンくんの母。マイケルの奥にエルトン・ジョンの姿も見える。
(出典)『Gone Too Soon』

⑭ Dangerous
最後の曲はアルバムのタイトル曲。
サイクルして1曲目の”Jam”にまた戻っていくような、そんな意図も感じる終わり方です。
映像としては1995年のMTVミュージックアワードで披露したパフォーマンスが有名です。


以上、全曲ひとくちレビューでした。
全体的にビートが効いた曲が多く、特に①JAM~⑥ Can’t Let Her Get Awayまではけっこう体力を使います。
⑦のHeal The Worldでようやくひと休みでき、そこから最後までは素晴らしい展開が続きます。
マイケル・ジャクソンは足し算的な音作りをするアーティストだと思っていますが、本作も音を足しに足して、そこからまたさらに足して…そしてまた足して。ぐらいの作り方をしたんだろうなという感があります。
しかし、それでもしっかりと粒がまとまっており、足しに足しまくったのに変な味に仕上がっていないのはさすがKing Of POPといったところでしょう。


とめです。
今回はマイケル・ジャクソンの『Dangerous』を紹介しました。
個人的に思い入れのある作品ですが、音のキャラクター(特にアルバム前半)は正直に言うとそれほど好きではありません。嫌いでもない(←都合の良い感想)。
ジャケットのデザインは秀逸です。

【 ひとくち評価 】
◎ アートワークのデザインは見事!
◎ レコードの場合、ジャケットサイズが大きいのでデザインを細部まで見れる。
◎ 赤のカラーレコード盤がかっこいい。
△ 音があまり好みではない(個人の感想)
△ 2枚組ゆえ 短いスパンで裏返したりディスクチェンジが必要。

それでは、マイケル・ジャクソンがポゥ!している写真でお別れです。
さよならポゥー。

POW!!
私は静かに読書しまぽぅ。

■レコード詳細
・タイトル:Dangerous(デンジャラス)
・アーティスト:Michael Jackson(マイケル・ジャクソン)
・オリジナル発売日:1991年
・メーカー:Epic/Legacy(エピック/レガシー)
・EAN:194398891019
・ディスク枚数:2枚
・価格:6,290円(税込)
※2024年1月11日現在

※本記事内の写真はすべて「iPhone 12 mini」の内蔵カメラにて撮影しています。
(出典記載のある写真/画像/絵/図などは除く)

コメント

  1. Lux2021 より:

    とても楽しくてためになる記事ありがとうございました。Xでしょうかいさせていただきました。赤いレコードほしくなりました。

    • 返信が遅くなり申し訳ありません、ありがとうございます。
      私の知識レベルではまだまだ穴だらけなのですが楽しんでいただけて嬉しいです。
      Xでの紹介もありがとうございますm(__)m

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